夜勤で太ってしまう原因

病院で働いている看護師の中には、仕事を通して体重が増加してしまうことに頭を悩ませている人も少なくない。
看護師は患者の体のケアを含めた看護業務全般や医師のサポートが主な仕事だ。
仕事中は常に忙しく動き回っていることから、肥満とは無縁に感じられるが、実は病院ならではの夜勤という働き方に落とし穴が潜んでいるようだ。

夜勤が太る原因となる理由の一つに睡眠不足がある。
夜勤のシフトがある場合、昼と夜が逆転する日があるので、日中睡眠を取る日が出てくる。
しかし、人間の体は日中の時間に起きて夜間に寝るリズムが基本となっているため、心理的に明るい時間帯に寝ることに抵抗を感じてしまう人は多いだろう。
そのため、十分な睡眠時間を確保することができずに、睡眠不足になってしまう人は少なくない。
しかも、睡眠不足はグレリンと呼ばれる食欲を増進させるホルモンを増加させる効果があり、これにより過食を招いて体重が増えてしまうのだ。

さらにもう一つのポイントとして、夜勤時には不規則な時間の食事が問題になる。
夜勤をする以上、仕事の合間に取る食事時間は通常と異なってしまうのは避けられない。
とはいえ、脂肪を貯め込むたんぱく質は、1日の間で22時から午前2時の時間帯に最も多く作られるうえに、夜勤時に夜食をとってしまうと、脂肪を増やすことに繋がってしまうのだ。
そのため、夜勤の看護師は食事の時間や夜食の内容に十分に気を配る必要があるといえる。